「岡」「熊」も常用漢字に

「岡」「熊」も常用漢字に 文化審漢字小委が方針
 社会生活でよく使われる漢字の目安となる常用漢字表の改定作業を進めている文化審議会漢字小委員会は9日、現行の1945字に入っていない静岡、岡山、福岡の「岡」や熊本の「熊」など都道府県名に使われている11字を新たに常用漢字とする案を了承した。近く上部組織の国語分科会に報告する。
 現行の常用漢字表は、人名や地名など主に固有名詞だけに使われる漢字を対象外としている。しかし、都道府県名は特に使用頻度が高く、公共性も特に高いことから「常用漢字に入っていないこと自体が不自然だった」と現状に合わせることとした。
 新たに常用漢字となるのは岡などのほか茨城の「茨」、栃木の「栃」、埼玉の「埼」、山梨の「梨」、岐阜の「阜」、奈良の「奈」、大阪の「阪」、愛媛の「媛」、鹿児島の「鹿」の計11字。
 これ以外の地名や人名などに使われる表外字は数が膨大になることから、基本的に表外字のままとする方針だが、「韓」「彦」のようによく使われる漢字を常用漢字にするかどうかは個別に検討する。
北海道新聞

そもそも「岡」や「熊」が常用漢字に入つてゐなかつたこと自體驚きだが、要するに、常用漢字なる基準がいかに意味のない代物であるかと云ふことである。他の報道によると、漢字小委は「讀めるだけでいい漢字」を集めた「準常用漢字表」を制定することも檢討すると云ふ。「準常用漢字」……。ますます譯が分からなくなる。税金を使つて國語を混亂させるのはいい加減にして貰ひたい。(木村 貴)