朝日新聞で文語復活運動を紹介

 四月十六日附朝日新聞夕刊社會面で、本會と人的な關係の深い、文語復活運動が紹介された。本會にも一言觸れられてゐる。

 東京都文京区のお茶の水女子大の教室に6日夕、「文語倶楽部・茶苑(ちゃえん)」の学生13人が集まった。1人ずつ文語日誌を読みあげる。[略]指導するのは、文語の復活運動をしている元駐クウェート大使でソニー元専務の愛甲次郎さん(74)や、歴史的仮名遣いの復活に取り組む国語問題協議会の谷田貝常夫事務局長ら。

 愛甲氏は本會評議員でもある。谷田貝氏は記事の通り、本會事務局長で常任理事。

 「茶苑」発足のきっかけは、文語文による交流のためのウェブサイト「文語の苑」(http://www008.upp.so-net.ne.jp/bungsono/)の活動だ。サイトは4年前、愛甲さんや元駐タイ大使の岡崎久彦さん(77)らが立ち上げた。/愛甲さんは「文語文への正しい理解がないと美しい日本語や文化がすたれてしまう。文語は簡にして雅。文部科学省も伝統を大事にするなら、言語伝統に力を入れてほしい」と話す。

 岡崎氏も本會評議員である。

 「文語の苑」は会員を募って文集も出版しているが、悩みは約100人いる会員に戦後世代が少ないこと。愛甲さんは大量定年を迎える団塊世代に学んでもらおうと、知人の文科省OBらにも働きかけている。

 好意的な内容で、國語に關心のある讀者の目を引きさうである。筆者は前田史郎記者。